太糸パワーゲームの定番。ダブルクリンチノットの結び方と極意。
「普通のクリンチノットは、太い糸になるとすっぽ抜けるリスクがあるぞ」
釣り仲間からそう言われて、俺はハッとした。ルアー釣りで一番基本とされるクリンチノット。だが、大物を狙って太いナイロンやフロロカーボンの糸(4号/16lb以上)を繋ぐ際、表面の滑りや糸の硬さによって、結び目がじわじわと滑り、ファイト中に「すっぽ抜ける」ことがあるらしい。せっかく掛けた大物をそんな初歩的なミスで逃がしたくない。俺が太糸パワーゲームの定番として体に叩き込んだ「ダブルクリンチノット」の手順を記録しておく。
📌 推奨するタックルと状況
太いショックリーダー(4号以上)を、重いメタルジグや大型プラグのアイ、あるいは船釣りの頑丈な仕掛け金具に直接結びつける際に最も威力を発揮する。
大物との強烈な引っ張り合いでもびくともしない結束強度と、安心のロック性能が特徴だ。
🛠️ 結束手順(詳細ステップ)
1. アイへの二重通し
ルアーの接続金具(アイ)にラインの先端を2回通し、アイの根元に小さな「二重の輪(ループ)」を作ります。これがすっぽ抜けを防ぐ強力な物理ロックになる。
2. 本線への巻き付け
本線(リール側から来ている元糸)に対して、端糸を上に向けて **5〜6回** 綺麗に螺旋状に巻き付けます。
3. 根元の二重輪へ通す
巻き付け終わった端糸の先端を折り返し、ステップ1でアイの根元に作った「二重の輪」の中にくぐらせて通します。
4. 大きな輪へ折り返し通し
二重輪に通した端糸をさらに折り返し、巻き付けることによって新しくできた本線側の大きな輪(ループ)の中に潜らせるようにして通します。
5. ハーフウェット状態での締め込み
**ここが極意だ。** 締め込む前に、結び目全体を水や唾液でしっかり濡らす。フロロやナイロンは摩擦熱に極めて弱いため、濡らさないまま締めると熱で糸の分子が壊れて強度が著しく低下する。濡らした状態で、本線をゆっくりと一定の力で引き締め、綺麗に結び目をアイの根元に収めて完了だ。
「太糸になればなるほど、巻き付け数を減らすのがプロの知恵」
糸が太くなるほど(5号/20lb以上など)、巻き付け数を4回程度に減らさないと、結び目の結び代が巨大化して均等に締め込みきれなくなり、かえって強度が下がってしまうらしい。理屈を知ることで、ただの手順の暗記から、手の感覚で結べる技術へと昇華する。大物ジギングで太リーダーを使う日には、このダブルクリンチでガチッと決めて挑みたい。